Hong Kong Liner
 

啓徳クルーズターミナル、寄港第1号を受け入れ

世界最大級の客船も接岸可能なターミナルで、アジアのクルーズハブを目指す


6月12日に部分開業した啓徳クルーズターミナル。寄港第1号は、大型客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」

啓徳(カイタック)クルーズターミナル(KTCT)は6月12日、寄港第1号となるマリナー・オブ・ザ・シーズ号を迎え入れました。同船は全長約311メートル、総トン数13万8,000トンの大型客船です。

香港特別行政区政府の蘇錦樑 (グレゴリー・ソー)商務経済発展長官は、82億香港ドルをかけたこの香港の大型観光インフラプロジェクトについて、香港をアジアの一大クルーズ拠点へと発展させ、観光地としての地位を高める上で重要な役割を担っていると指摘しました。

同ターミナルは啓徳開発計画のうち、いち早く完成を見たプロジェクトです。今回の第1岸壁の開業に続き、来年には第2岸壁の完成が予定されており、いずれも総トン数22万トンに上る世界最大級の客船の接岸が可能です。啓徳クルーズターミナルの完成は、オーシャンターミナルの2つの既存岸壁とともに香港の係船能力を大幅に向上させ、クルーズ船の寄港地としての香港の競争力と訴求力を高めます。

マリナー・オブ・ザ・シーズ号の歓迎式典で容偉雄(フィリップ・ヨン)観光コミッショナーは、かつて香港の伝説的な空港があった啓徳は、今また香港と世界とをつなぐ港として生まれ変わり、歴史の新たな1ページを開いたと述べました。

さらに容コミッショナーは、この重要な観光施設の開業により、香港は超大型客船を受け入れ、将来的により多くのクルーズ船に母港としてのサービスを提供する準備が整ったとも述べています。

この新ターミナルの開業で、クルーズ業界によりもたらされる経済効果は年間15億~ 26億香港ドルに上り、2023年までにおよそ5,300人~ 8,900人の雇用が新たに創出されると見込まれます。

KTCTのターミナルビルは世界クラスの港湾施設を提供するほか、繁忙期以外には待合ホールを展示会や会議といった他の用途へ転用できる柔軟性を備えています。

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