香港特別行政区政府は4月26日、香港と東南アジア諸国連合(ASEAN)は自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を進めることで合意したと発表しました。
蘇錦樑 (グレゴリー・ソー)商務経済発展長官は、ASEANとのFTA締結は、ASEAN加盟10カ国との経済的パートナーシップを強化するという香港の戦略目標に沿うものであると述べています。
東南アジアは世界屈指の急速な成長を遂げている経済地域であり、ASEAN加盟10カ国を合わせると、香港の貿易相手として商品貿易では第2位、サービス貿易では第4位です。
さらに蘇長官は、このFTAはASEANと香港の間の貿易や投資の流れを後押しし、香港に新たなビジネスチャンスをもたらすとともに、長期的な経済成長を促進するだろうと述べました。
香港は当初、中国-ASEAN自由貿易地域への香港の参加をASEAN側に提案していましたが、これに対してASEANは、香港-ASEAN間のFTA締結を対案として提示。行政会議での協議に基づき、行政長官がこの提案を受け入れることを決定したものです。