蘇錦樑(グレゴリー・ソー)商務経済発展長官は、昨年12月初旬にインドネシアのバリ島で開催された第9回世界貿易機関(WTO)閣僚会議で、バリ・パッケージが妥結に至ったことを歓迎しました。
「バリ・パッケージのさまざまな要素の中でも、特に貿易円滑化に関する新たな合意は国際貿易ハブである香港にメリットが大きく、貿易や物流などの関連産業に恩恵をもたらすだろう」と蘇長官は述べています。
WTOの貿易円滑化協定は、すべてのWTO加盟国・地域に輸出入・通関手続きの改善と共通化を義務づけるもので、越境貿易を容易にするとともに、企業と政府の双方にとってコスト削減と効率性向上が図られます。
WTOによれば、この貿易円滑化協定にはグローバルサプライチェーンに対する障壁や形式的な手続きを半減させ、世界経済を約4.5%拡大(1兆米ドル相当)させる効果があると考えられています。