スイスの国際経営開発研究所(IMD)が5月に発表した「世界競争力年鑑2015」で、香港は昨年の第4位から第2位へと順位を上げました。この調査は61カ国・地域を対象に行われたもので、首位は米国でした。
曾俊華(ジョン・ツァン)財政長官はIMDの発表を歓迎し、「香港は世界の他の経済圏のほとんどに比べ高い競争力を有しており、特に政府の効率性とビジネスの効率性の項目では世界一の評価を受けた。これは、香港の確固たる財政規律、健全な金融システム、そして有利なビジネス環境の重要性を確認するものだ。香港は引き続きその制度的強みを確固たるものとし、さまざまな面で経済基盤の多様化を図り、世界有数の大都市としての地位を維持していく」と述べています。
世界競争力年鑑は、世界の主な経済圏の競争力をさまざまな角度から評価し、順位付けしたものです。「経済状況」、「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」、「インフラ」の4つを主要な要素として競争力の評価が行われており、香港は「政府の効率性」(昨年第2位)と「ビジネスの効率性」(昨年第3位)の分野で第1位に輝きました。