2月18日、19日の2日間、第9回アジア金融フォーラムが香港で開催され、世界の金融業界で影響力を持つリーダー2,600人以上が一堂に会して、発展を続けるアジアと世界の経済から生まれる投資機会を探りました。今年のテーマは「アジア:成長に向けた新パラダイムの形成」でした。
初日のオープニング・セッションで香港特別行政区の梁振英(CY・リョン)行政長官は、東洋と西洋を結び、事業と投資の機会を探る“スーパーコネクター”としての香港のユニークな役割について説明しました。
今後について梁長官は、香港は金融市場のインフラと人材を引き続き強化するとともに、人民元商品の多様化を進め、「一帯一路」地域の国々の結びつきが強まる中でもたらされる機会を捉えるとし、「我々は『一帯一路』の成果を取り込み、リスク管理サービス、専門保険・再保険サービス、コーポレート・トレジャリーの需要に応えるべく努めていく」と述べています。
全体会議では陳家強(KC・チャン)金融財務長官が議長を務め、アジアにおける課題とチャンスについてパネリストたちと意見を交わしました。今回の主な講演者には、ロシアのアルカジー・ドゥボルコビッチ副首相、ルクセンブルクのピエール・グラメーニア財務大臣、スウェーデンのペール・ボールンド金融市場・消費者大臣兼財務副大臣、タイのキアチャイ・ソファスティエンフォン財務副大臣が含まれます。
アジア金融フォーラムは、政府関係者、中央銀行や規制当局の代表者、また世界各国の金融およびビジネス界のリーダーたちが集結し、アジア市場の発展や動向について議論する、国際金融センター・香港ならではのイベントです。