5月16日、西九龍文化地区で戯曲センターの上棟式が行われました。同センターは、芸術・文化の一大プロジェクトである西九龍文化地区事業において、最初にオープンが予定されている大規模な舞台芸術施設です。
戯曲センターは、中国の伝統的な歌劇を上演するため特別に作られた世界クラスの芸術施設となり、中国伝統歌劇の舞台制作、教育、研究の場としての機能も果たします。2018年には、1,100人収容のメインホール、茶館シアター、芸術教育・リハーサル施設、そして広々とした「戯曲プラザ」が完成し、一般に公開される予定です。
戯曲とは、歌、演技、武術、音楽、衣装、雑技を融合した中国の伝統的な舞台芸術で、中国オペラと称されることもあります。
戯曲の主流の一つである粤劇(広東オペラ)は広東省発祥の芸術形式であり、地域に伝わる伝説や音楽を象徴的な意味をふんだんに盛り込みつつ、活気に満ちたパフォーマンスに融合したものです。香港を含む中国南部と東南アジアの一部で人気があり、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。