陳茂波(ポール・チャン)財政長官は2月28日、2018~19年度の政府予算案を発表。香港経済の多様化を図り、内外でのチャンスをつかむとともに、技術革新・科学技術(I&T)を推進するための幅広い施策を明らかにしました。
世界経済の3大トレンドであるI&Tの発展、世界経済の重心の西から東への移動、一部先進国での保護主義の台頭を踏まえ、香港は既存の強みをさらに伸ばし、時代の潮流に乗って機会をつかむ必要があると、陳長官は述べています。
政府は時宜を得た適切な施策の導入により、香港が得意とし、さらなる発展の可能性がある産業の推進、新市場の開拓を後押しします。
陳長官は、「遅れを取らないためには、I&T環境の整備、ニューエコノミー企業や研究機関の誘致、そして知識基盤経済を支える人材の育成を進めなければならない」と語りました。具体的には、バイオテクノロジー、人工知能、スマートシティ、金融技術(フィンテック)といった分野におけるI&Tの発展を支援すべく、500億香港ドルの追加予算が確保されています。
政府はまた、クリエイトスマート計画に10億香港ドルを追加的に投入し、特に人材育成、スタートアップ企業支援、創造性やデザインの価値についての市民の理解促進の面において、クリエイティブ産業の発展に向けた支援を強化します。
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