【進出事例】2021年1月6日
ESG Matters Asia
地域のグリーンファイナンスハブとしての香港の地位を活用し、広東・香港・マカオ大湾区で商機を掴む
広東・香港・マカオ大湾区(GBA)によってもたらされる商機に期待しています。香港政府は数々の支援策を打ち出しており、当社は同地域において益々事業拡大できるでしょう。
ラヴィーン・ユン(Lavin Yeung)
ESG Matters Asia
Assistant Head of Business Development and Marketing ESG Matters Asia
投資目標に環境、社会、ガバナンス(ESG)の要素を組み込む重要性を認識している企業や投資家は、ますます増えている。企業は最新のESG基準とコンプライアンスについて理解し、準拠すべく努めているが、膨大なデータをいかに処理するかという課題に直面している。そこで、ESG Mattersは、ESG関連の膨大なデータ量と企業のデータ処理能力とのギャップを埋めることによって、企業による持続可能な開発目標(SDGs)を達成を支援し、グリーン投資を通じて社会および環境にプラスな成果を生み出すことを目的として設立された。
同社はサステナビリティの分野で30年以上の経験を持つベテラン、グレン‧フロマー(Glenn Frommer)博士がデンマークで設立し、コペンハーゲンと香港に本部を持つ。ESG Mattersは 同社の技術とソフトウェアで、企業にアドバイザリーサービスを提供し、データを積極的に活用したグリーン投資戦略の構築を支援している。(Tech-as-a-Service(TaaS))
グリーンファイナンスに関するプロフェッショナルなアドバイザリーサービス
「香港でファミリーオフィスの設立が急増しているため、資産家は環境や社会に貢献できる投資機会を積極的に探しています。当社はデータを積極的に活用する手法を提案することにより、投資家に、より倫理的で持続可能かつ期待収益の見込める投資を実現させます。データはファンドのパフォーマンスと期待収益を測るのに重要な役割を果たす一方で、当社が開発したESGダッシュボードは投資家が投資先と投資機会を見つけ出すサポートを行います。」とESG Matters Asiaの事業開発およびマーケティング部部長補佐である、ラヴィーン‧ユン(Lavin Yeung)氏は語る。
企業が関連データと情報の収集作業を合理化し、正確なKPI(重要業績評価指標)を記載したプロフェッショナルなESGレポートを作成できるよう、同社はESGダッシュボードを開発した。 このサブスクリプションサービスにより、企業は自社の事業や業績データを、規制当局の要件を満たす環境および社会的要素を加味したデータに変換することが可能となった。
加えて、同社は自社のテクノロジーと持続可能性における知見や経験などの強みを生かし、ウェルビーイングIoTセンサー(人や社会の健康や幸福の実現を目指すために活用するIoTセンサー)の設置、持続可能性とテクノロジーに関するコンサルティングから、ターンキーソリューション(納品後、直ぐに使える情報システム)の実装に至るまで、包括的なビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを提供している。
香港:広東・香港・マカオ大湾区(GBA)のグリーンファイナンスセンター
「マルチリンガル人材が豊富で、国際金融センターである香港をESG Mattersのアジア拠点とすることは必然の選択でした。GBAによってもたらされる商機に期待しています。香港政府は数々の支援策を打ち出しており、当社は同地域において益々事業拡大できるでしょう。香港金融管理局と香港証券先物事務監察委員会によって設立されたサステナブルファイナンス推進のための合同委員会『Green and Sustainable Finance Cross-Agency Steering Group』は、グリーンファイナンスのハブとしての香港の地位を確固たるものとし、GBAにおける地域的なつながりを促進する取り組みの良い例です。」と、同氏は述べる。
ユン氏は、InvestHKは香港の企業にとって重要な組織であると言う。「業界でのブランド構築とアイデア交換に優れたプラットフォームであるFinTechWeekでファイヤーサイド・チャットを主催する機会を当社に与えて下さったことに感謝しています。InvestHKのサービスとアドバイスは、外資系企業が香港で事業を立ち上げる際に非常に重要です。」
06.01.2021
Fast Facts
- Cyberportインキュベーションプログラムの卒業生
- 同社の香港チームは事業開発、製品・技術及びプロジェクト管理に従事する20名のプロフェッショナルな社員によって構成されている