【進出事例】2023年4月
[プレスリリース]
FTI Capital Advisors、アジアでのプレゼンス強化のため香港事業を拡大
世界的な独立系コンサルティング会社で米国に本社を置くFTI Consulting, Inc.は、グループのグローバル事業強化のため、香港でFTI Capital Advisorsを立ち上げたことを発表しました。
FTI Capital Advisors (Hong Kong)のアジア投資部門責任者で最高経営責任者兼取締役であるJason Ho氏によると、香港オフィスは、クロスボーダーのライセンス投資銀行業務や取引サービスを企業顧客にワンストップで提供しています。主に、資金調達、M&A、不良資産売却、デューデリジェンス、企業価値評価、フェアネスオピニオン、合併統合などを行っています。Ho氏は、香港チームが北東・東南アジアの拠点と密に連携することで、より強力で包括的なサービスを提供できると語りました。
27.04.2023
[進出事例]
中国本土の大手データセンター事業者がデジタル経済を牽引
万国数据(GDS)は、香港に最先端のデータセンター・クラスターを構築し、事業を拡大しています。
2001年に設立されたGDS Servicesは、NASDAQと香港に上場し、中国本土で高性能データセンターの開発・運営をリードする企業です。2013年から香港にもサービスを展開しています。
同社創業者であり、会長兼CEOのWilliam Huang氏は次のように語りました。「ここ数年、中国本土の金融機関のお客様で香港に拠点を置いてオフショアの保有資産を強化したいというご要望が増えています」さらに、本土の企業が香港を選ぶのは、独自の地理的位置が大きな理由で、GDSのグローバル展開にとってもプラスに働いたと述べました。
2022年、GDSは22階建てのデータセンター「Hong Kong 1(HK1)」を建設しました。Huan氏は、「香港で最先端のデータセンターを整備することは、グローバル化を目指す本土企業や、本土市場に参入したい海外企業の足がかりとなります」と語りました。
データセンターにとって、持続可能性が重要な指標となる中、GDSは革新的なグリーンテクノロジーの探求と開発に取り組んでいます。「当社は、データセンターの建設に持続可能なアプローチを採用し、再生可能なグリーン電力の利用を増やすとともに、エネルギー利用率を改善しています。大湾区をより環境にやさしいデジタル経済発展の牽引役にしていきたいと考えています」とHuan氏は締めくくりました。
04.04.2023
イタリアの老舗チョコレートショップで本物を味わう
100年以上の歴史を持つイタリアのチョコレート専門店、Venchiは、香港の戦略的立地と中国本土との独自の関係を活用し、アジア太平洋地域(APAC)での展開を加速しています。
1878年創業のVenchiは、世界で最も古いのチョコレートブランドの1つです。香港の活気ある食文化を活かし2007年に地域本部を開設しました。現在、16店舗を構えています。香港でのビジネスをさらに拡大し、APACで急成長する消費者市場を開拓する計画です。
VenchiのAPAC担当CEOであるMarco Galimberti氏は、次のように述べました。「香港は、非常にダイナミックな市場で、世界的な都市です。国際的な菓子ブランドにとって、香港で存在感を示すことは、世界で認知されるために最も重要です」またGalimberti氏は、香港は中国本土と世界を結ぶゲートウェイであること、中国市場に精通しグローバルな視点を持った人材が中国本土への進出・運営で活躍していることにも触れました。
「香港や中国本土が往来を再開した今こそ、投資のチャンスです。当社はさらに店舗を増やし、既存店をプレミアム化し、ブランドイメージを高めることに注力します。そうしてはじめて、お客様に本物のイタリアの味を届けることができるのです」とGalimberti氏は語りました。
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/indulge-exquisite-italian-taste.html
スペインの銀行が香港を拠点にアジアでのプレゼンスを強化
BBVAは、100年以上にわたる銀行業務の実績と香港ならではの利点を活かし、アジアでのビジネス成長を加速させています。
1857年創業のBanco Bilbao Vizcaya Argentaria (BBVA)は、スペインを拠点とする銀行・金融グループで、メキシコ、南米、トルコなど多くの市場に大手支店を構え、国際的なプレゼンスを有しています。BBVAは、アジアでの大きな商機に着目し、2022年に香港支店に投資ソリューション部門を設置しました。プライベートバンクや資産運用会社向けのストラクチャード商品を導入し、グローバルな商品力を強化しています。現在、世界各地の支店や駐在員事務所をつなぐネットワークを通じ、30ヶ国以上に金融サービスを提供しています。
BBVA Asiaの株式部門責任者であるEric Michl氏は、国際銀行にとって香港は理想的なビジネス拠点だと考えています。「独自の立地、ビジネスのしやすさ、域内外からの人材が集まりやすいことからアジアのハブとなっています。当行が様々な市場をカバーできる利点であり、香港を選んだのは戦略的な決断でした」と述べました。
世界トップクラスの金融システムや透明性が高く国際基準に整合した規制体制など、香港ならではの優位性も、BBVAにとって魅力的でした。同行のマネージングディレクター兼アジア株式統括本部長のStephen Sun氏は、次のように述べました。「香港は、アジアの経済成長と富の創出、地域市場への資産配分の増加による商機を活かせる国際的資産運用の拠点です。グローバルな金融サービス業者は、法制度が整備された香港への投資を望んでいます。コンパクトな都市ながら金融エコシステムは活況で、顧客とプロバイダーもつながりやすい環境です」
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/spanish-bank-strengthens-asian-presence-hong-kong.html
おしゃれな建築・インテリア製品をワンストップで提供
Anteric Groupは、急成長するアジアの建設市場のニーズに応え、高品質の建材を提供しています。
2018年創業のAnteric Groupは、カウンタートップ、フローリング、壁、外装ファサードに使用するスペイン製の焼結石、XTONEを香港とマカオで独占販売する代理店です。同社は香港の戦略的立地と独自の優位性を活かしに、香港でのプレゼンスを強化してアジアで有望な建設市場を取り込もうとしています。
香港は中国本土に近く、日本や韓国へのアクセスも良いことから、Anteric Groupのショールーム、倉庫、組立拠点として戦略的に選ばれました。創業者兼CEOであるAntonio Ramirez氏によると、同社は数年のうちに香港に販売・製造センターを設立し、海外に事業を拡大させる予定です。「当社は中国本土に強いコネクションがあり、政府や様々な制度がいかに大湾区への投資を後押ししているかを実感しています。香港の立地と良好なビジネス環境は、アジアの商機を開拓する上で非常に重要です」と同氏は語りました。
建築資材業界で11年以上の経験を持つRamirez氏は、ワンストップソリューションを提供することが自社の競争力につながると考えています。「香港ではサプライチェーン全体をコントロールでき、お客様に高品質の製品とサービスをお届けできます」と同氏は述べました。
さらにRamirez氏にとって香港は、ビジネスのしやすさと活気ある生活文化の両面で多くの魅力があると言います。「私のキャリアと家庭生活のバランスをとるには、最適な場所です」と述べました。
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/delivering-innovative-building-products.html
シンガポール発、学びの枠を越えていく
シンガポールの教育テクノロジー(EdTech)企業、Soqqleは、アジアの中心で急成長するコミュニティにより良いサービスを提供しようと香港へ進出しました。
EdTechスタートアップ企業のSoqqleは、アジア市場の大きな商機を掴もうと、2021年に香港に進出しました。ストーリー、対話、ビジュアル表現を用いて、メタバースにおける新しい学習方法を探求しています。
創業者のDaniel Shen氏は、次のように語りました。「香港でのEdTechスタートアップが利用できる膨大なチャンスには驚いています。起業家にとってビジネス成長の基盤となる透明性の高いリソースが充実しています。例えば、優質教育基金や技術革新・科学技術ベンチャー基金などの政府支援、インベスト香港のビジネスサポート、人材獲得、ネットワーキング、製品展示会などです」また、香港科技園(HKSTP)のインキュベーションプログラム、オフィススペース、メンターシップもSoggleの発展に重要だと付け加えました。
Shen氏は、「当社の目標は、テクノロジーとゲーミング手法を通じて教育の質を向上させることです」と述べました。さらに今後について次のように語りました。「将来的には、香港のさらに多くの高等教育機関や中等教育機関にサービスを提供したいと考えています。多様なリソースと高度なデジタルインフラを持つ香港は、EdTechソリューションの実証に理想的なプラットフォームです。大湾区やその他のアジア市場へも当社のビジネスモデルを拡大していきます」
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/learning-beyond-boundaries.html
香港のデジタルサプライチェーンの新時代を担う
Topo Solutionsは、サプライチェーン技術の革新を推進するため、香港の事業を拡大します。
Topo Solutionsは、2012年にドイツ人創業者兼CEOであるBenjamin Eberle氏が設立した香港のSaaS(サービスとしてのソフトウェア)プロバイダーです。クラウドベースのリモートコラボレーション、プロセス自動化、高度分析のためのサプライチェーンプラットフォームをカスタムメイドで提供しています。サプライチェーンのデジタル化に対する高い需要に応えるため、香港での足場を強化しました。
Topo Solutionsが香港を本社に選んだのは、戦略的な判断でした。最高執行責任者のTobias Grabler氏は、次のように述べました。「香港の魅力的な税制優遇はもちろん、当社の顧客はここに調達やサプライチェーンの拠点を持つ国際小売業者やブランドです。香港に本社を置くことで顧客が抱える問題を直接聞くことができます」さらに、香港はテクノロジーと持続可能性の両面でアジアをリードする可能性があると期待を寄せました。
今後Topoは、サプライチェーンや企業の持続可能性の向上という長期目標への取組みを視野に入れ、香港の世界的なソーシングハブとしての地位を活用しながら事業を拡大する計画です。
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/hong-kong-new-era-digital-supply-chains.html
カナダ発、仮想世界の新しい対話の形
カナダのホログラフィ企業、ARHTは、香港独自の強みを活かして、北アジア事業の拡大を目指しています。
ARHTは、ホログラフィソリューションを提供するパイオニアとして、特許技術により高品質・低遅延のホログラムとデジタルコンテンツを開発、生産、配信しています。
同社のアジア太平洋・オセアニア担当マネージングディレクターであるKarine Koh氏によると、香港のダイナミックなビジネス環境と大きな成長の可能性が、地域オフィスを開設した大きな理由だと言います。アジア太平洋地域へのさらなる進出にも香港は理想的な立地で、特に広東・香港・マカオ大湾区は中国市場をターゲットとする海外企業にとって大きな可能性があると語りました。
北アジア地域オフィスは2019年に香港に設立され、マカオ、日本、韓国と中国本土の市場を担当しているとKoh氏は付け加えました。最近、オフィスを拡張してサービスサポートと製品展示を行い、北アジアでの存在感を高めています。「香港市場への期待は止みません。活気と回復力があり、商機に満ちています。コロナからの再開により、アジアのイベントの中心地かつ重要なビジネスハブである香港の地位を大いに活用できるでしょう」とKoh氏は述べました。
04.04.2023
詳しくはこちら(英):
https://www.investhk.gov.hk/en/case-studies/shaping-future-human-interaction.html