【進出事例】2024年12月
株式会社ニトリホールディングス
快適な住まいづくり
日本の家具・インテリア小売業の株式会社ニトリホールディングス(ニトリ)が香港に進出して約1年。はやくも現地での事業拡大を強化しています
「一流のショッピングセンターであり、観光地でもある香港は、当社商品を世界市場にアピールし、ブランドイメージを高めるための理想的なプラットフォームです」
株式会社ニトリホールディングス 香港事業責任者
大森唯史氏
手頃な価格でありながら、高品質な商品で知られる人気家庭用品メーカー、ニトリは、モダンでシンプルなデザインと環境の持続可能性に重点を置き、香港の家具・インテリア業界、生活に一石を投じます。
1967年創業のニトリは、家具、インテリア、寝具、キッチン用品など幅広い家庭用品を取り揃え、世界に1000店舗以上を展開するまでに成長しました。卓越した価値の提供を目指す同社は、家具やインテリア用品でおしゃれな生活空間を作りたい消費者にとって頼れる存在となっています。香港市場への進出は、現在進行中のグローバル成長戦略における重要な拠点となっています。
香港市場での事業拡大
香港の活気ある市場は、ニトリの事業拡大を後押しします。2023年、ニトリ香港の旗艦店が九龍湾(Kowloon Bay)の大型ショッピングモール、MEGABOXに出店し、広さ約1,860平米の店内に5,500点を超える商品が並んでいます。
株式会社ニトリホールディングス 香港事業責任者 大森唯史氏は、次のように述べました。「香港に旗艦店をオープンして以来、多くのお客様にご来店いただいています。香港の有望な市場に後押しされ、今年10月には2号店を住宅街である楽富(Lok Fu)に出店する予定です。さらに、手頃な価格でデザイン性、機能性の高い家庭用品に対する需要の高まりに応えるため、香港に多くのお店を出店し続けることを目指しております。
「一流のショッピングセンターが多数有り、観光地でもある香港は、当社商品、ブランドを世界にアピールし、ブランドイメージを高めるための理想的なプラットフォームです」と大森氏は述べました。さらに、「このダイナミックな市場で強力なプレゼンスを確立することで、当社はアジアのハブとしての香港のステータスを一層効果的に活用し、アジア内外での成長を加速させることができます」と同氏は付け加えました。
サプライチェーンの最適化
ニトリの商品は、優れた品質と機能性を兼ね揃え、それらが非常に競争力のある価格で提供されていることから、買い物客を魅了しています。ニトリの成功は、デザイン、製造、流通、販売、ITを効率的に行う垂直統合型のビジネスモデルの上に成り立っています。
「世界で従業員800名のチームが商品企画開発に専念し、11,000名が自社の製造施設で生産を支えています」と大森氏は明かしました。 「当社製品の大半は、中国本土と東南アジアで製造されています。香港と華南の堅牢な物流インフラを活用することで、サプライチェーンの効率を最適化できます」
ニトリは、多様な市場のニーズに合わせた製品を開発しています。「イノベーションは、ニトリの中核をなすものです」と大森氏は述べました。「代表的な例として寝具『N COOL』シリーズは、肌に触れると「冷たい」と感じる商品他、抗菌、防臭、部屋干し臭抑制、洗濯も可能などの機能を持つ布団関連商品があるなど香港の温暖で湿度の高い気候に適しています」
香港政府の環境持続可能性へのコミットメントに沿い、ニトリは環境に配慮したさまざまなイニシアチブを導入してきました。例えば、環境に優しい素材を商品開発に使用すること、商品パッケージを簡素化すること、パッケージの寸法を小さくして輸送を合理化することなどです。「2050年までにカーボンニュートラルを達成するという包括的な目標を掲げ、廃棄物や温室効果ガスの排出削減を目指しています」
12.2024
Fast Facts
- 札幌に本社を置く、大手家具・インテリアチェーンの1つ
- 実店舗に加え、オンラインストアも運営し、香港の消費者に利便性を提供
- ニトリ香港は約40名のスタッフを雇用し、店舗運営、マーチャンダイジング、販売、マーケティングを担当
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