ニュースリリース

香港と日本の交流促進のための文化プロジェクト始まる

2012年5月15日

香港と日本の関係を深め、創造性を刺激し、交流を活発にすることを目的とした文化プロジェクト「Hong Kong + Japan crossing partnership in creativity 香港デザイナーズウィーク」が、本日(5月15日)開幕した。

香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部(香港経済貿易代表部)が主催するこのプロジェクトは、5月15日から20日まで開かれる「天天向上―Tian Tian Xiang Shang」作品展(ワークショップも併せて実施)と、本日開催の「Creative Asia Forum」で構成され、同フォーラムでは香港特別行政区政府の蘇錦?(グレゴリー・ソー)商務経済発展長官が基調講演を行った。

香港経済貿易代表部では、これらのイベントを通して専門家から一般の人々までより幅広い層に働きかけ、様々なレベルでの相互作用が促進されることを期待している。

フォーラムでの基調講演で蘇長官は、香港政府はこのプロジェクトを通じ、香港と日本のクリエイティブ分野での協力強化を目指していると述べた。

「協力と相互理解を通じて、より多くのクリエイティブな人材を集め、クリエイティブな才能を育てて総合的な競争力を上げることにより、両地域のクリエイティブの輪を広げていくことができる」と、蘇長官は語っている。

また蘇長官は、香港をさらにクリエイティブで革新的な都市にするための政府の取り組みについて最新の状況を紹介し、文化・クリエイティブ産業は、香港が成長と発展の大きな可能性を見込む6つの分野のうちの一つであると指摘した。

「スペースの提供やイベントの支援、クリエイティブ人材の育成等により、クリエイティブ産業の発展を支援していくことを優先事項としている」と、蘇長官は述べた。

多くの共通する特色を持つ香港と日本は、クリエイティブ分野での理想的なパートナーであり、さらなる協力がよりクリエイティブで競争力のあるアジアにつながっていくと、蘇長官は考えている。

フォーラムへの出席に先立ち蘇長官は、大小さまざまな300以上の天天像が展示された「天天向上―Tian Tian Xiang Shang」作品展を見学した。

この作品展では、高さ5メートルの像のほか、香港のクリエイターが制作した50センチ像65体や香港の学生が作った12センチ像100体、そして日本のクリエイターの手になる50センチ像64体と日本の小学生がデザインを施した12センチ像125体が展示されている。

日本の小学生の作品は、4月に岩手県陸前高田市の小学校において、香港経済貿易代表部の主催により、「天天向上―Tian Tian Xiang Shang」像の作者ダニー・ヨン氏が2回にわたり行ったクリエイティブ課外授業で作られたもの。

「Hong Kong + Japan crossing partnership in creativity 香港デザイナーズウィーク」は、香港のアート集団「進念・二十面体」およびデザインアソシエーションNPOと共同で開催され、日本の経済産業省と香港デザインセンターの後援を受けている。

このプロジェクトはまた、"香港デザイン年2012"および香港特別行政区設立15周年を記念して行われるものでもある。

以上