香港特別行政区政府は5月28日、香港は世界貿易機関(WTO)加盟22カ国・地域による新サービス貿易協定(TiSA)交渉に、今年半ばから正式に参加すると発表しました。TiSAはWTOに加盟する有志国・地域により協議が進められている、サービス貿易についての複数国間協定です。
TiSAへの参加により香港は、各国・地域との経済貿易関係の強化に加え、主要な貿易相手国・地域の多く、また比較的新しい市場におけるさらなるビジネスチャンスが期待できます。
他のTiSA参加国・地域は全体で香港のサービス貿易のおよそ5割を占め、うち8カ国・地域が香港のサービス貿易相手国・地域の上位10位に入っています。
TiSAは幅広い国や地域が参加する意欲的、包括的な協定であり、将来的には多国間協定へと発展する可能性があります。今後の交渉では、市場アクセスに関する約束表のほか、サービス貿易の自由化推進に向けた新たなルール作りや現行ルールの強化も議題となる予定です。
政府がTiSA交渉における香港の全般的な姿勢を定めていくにあたり、工業貿易局のウェブサイト(www.tid.gov.hk)に概要説明の文書が掲載され、意見公募が行われました。