香港と言えば高層ビルが立ち並び、人々がせわしなく行き交うビジネスの街というイメージが強いかもしれませんが、実際には香港全土の約4分の3は田園地帯で、さまざまな動植物が生息する豊かな自然が広がっています。
米埔(マイポ)自然保護区に隣接する香港ウェットランドパークでは、3月までバードウォッチング・フェスティバルが開催されています。毎冬、北方から多くの渡り鳥が飛来し、この湿地帯で越冬するため、同パークは野鳥観察に最適の場所です。香港は世界最大とも言われる渡り鳥の飛路上に位置しており、こうした鳥たちの中継地や越冬地となっています。
一方、中国香港世界ジオパークでは、何百万年もかけて形成された火山噴出物や変成岩などの目を見張るような地質現象を見ることができます。昨年12月には漁農自然保護局の主催により、アジア太平洋ジオパークネットワーク初となる知識共有ワークショップが開かれました。