時価総額世界第6位、アジア第2位の香港証券取引所は、香港企業、中国本土企業のみならず外国企業にとっても重要な資金調達の場の一つと位置付けられています。日系企業では2011年にSBIホールディングス株式会社、2012年に株式会社ダイナムジャパンホールディングスが上場しましたが、残念ながら後に続く企業はありませんでした。
昨年12月、1年半ぶりに株式会社デジタルガレージ子会社でオンライン決済事業を行う econtext Asia Limited が上場、新株発行により約60億円の資金調達を行いました。また、今年に入って、3月にカジュアル衣料品店「ユニクロ」を世界展開する株式会社ファーストリテイリングがHDR(香港預託証券)での上場を果たしました。両社とも、今後アジア市場でのビジネス発展・拡大をにらみ、企業プレゼンスをより一層高め、また将来の設備投資等に対応するためグローバル投資家層を呼び込むことを目的としています。
上記2社以外にも関心を示している企業があると言われており、にわかに日系企業による香港証券取引所上場が脚光を浴びてきたようです。