中国本土と香港の金融協力を深化させ、両地の資本市場の共同発展を促すべく、7月1日から中国本土-香港間のファンド相互承認が実施されました。このイニシアティブは、中国本土と香港の適格なファンドが合理化された審査プロセスを経た上で、相互の市場で販売できるようにするものです。
香港の曾俊華(ジョン・ツァン)財政長官は、次のように述べています。「これは、中国本土と中国本土外の市場の間でファンドの相互承認を可能とする初の取り決めであり、金融市場にとって大きな前進だ。この取り決めにより、両市場で提供されるファンド商品の多様化が進むとともに、香港と中国本土のファンド業界に新たな機会がもたらされ、両地の金融市場の相互アクセスが向上する。」
「とりわけ香港にとってこの取り決めは、香港のファンド業界の販売網を拡大するのみならず、より多くのファンドを香港に呼び込むことにつながるだろう。そして、それは香港がファンドを生み出す力を高め、充実したファンドサービスセンターへと発展する後押しをするものである。」
梁振英(CY・リョン)行政長官は、この中国証券監督管理委員会と香港の証券先物委員会との共同イニシアティブを歓迎し、「今回の取り組みは、中国本土と国際資本市場の接続性を高めると同時に、香港と中国本土の資本市場の相互アクセスを新たな段階へと導くもので、中国と諸外国をつなぐ"コネクター"としての香港の役割を示すさらなる証左である」と述べました。