5月18日に香港で第1回一帯一路サミットが開催され、世界各国から2,000人を超える政治指導者、政策立案者、国際機関関係者、ビジネスリーダー、関連産業の専門家らが参加しました。
サミットでは、金融、物流・海運、専門サービス、越境投資、インフラ整備、国際貿易等の各分野で一帯一路構想が創出する新たな機会の活用や、香港が果たし得るユニークな役割について意見交換が行われました。また、全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長が出席し、基調講演を行いました。
開会の挨拶で梁振英(CY・リョン)行政長官は、「一帯一路構想は、香港をはじめ全ての地域にかつてない機会をもたらす。『一国』と『二制度』の強みを併せ持つ香港は、中国本土と世界を結ぶ『スーパーコネクター』としての役割を果たすことができる」と述べました。
梁長官はまた、香港政府は一帯一路専任の部署を設け、関連の作業計画を推進していくとも述べています。香港政府は、中央当局および一帯一路のパートナー各国・地域と緊密に連携することで、政策・施策の効果的な協調・調整、協力分野の特定、タイムリーな情報交換の促進を図り、共通の利益の実現を目指します。
「一帯一路」構想は中国政府が提唱する経済圏構想であり、アジア、中東、欧州にまたがる地域における政策協調、相互連結、貿易、金融統合、人的なつながりの強化、促進を目指すものです。
自由度が高く国際的な経済を持つ香港は、金融・専門サービス、輸送・物流、法律サービス、紛争解決、人と人との結びつき等の分野において、多大な恩恵を受ける立場にあります。