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香港初の汚泥処理施設「T・パーク」が誕生

廃棄物発電や海水淡水化の機能も備えた自給自足型施設。香港の廃棄物管理戦略を具現化

T・パークの広大な敷地には、さまざまな在来種の植物が数多く植えられ、野鳥などが生息する湿地も
T・パークの広大な敷地には、さまざまな在来種の植物が数多く植えられ、野鳥などが生息する湿地も

3つのスパプールは一般に公開されており、廃棄物発電のメリットを体験することができる
3つのスパプールは一般に公開されており、廃棄物発電のメリットを体験することができる

香港初の自給自足型汚泥処理施設「T・パーク」が5月19日、屯門に開設されました。これは、香港の廃棄物管理戦略の要をなす廃棄物エネルギーの活用への本格的な取り組みの表れです。

T・パークは同種の施設で世界有数の最先端技術を誇り、グローバル・ウォーター・アワード2016の汚水処理プロジェクト部門で、海港浄化計画第2A期とあわせて優秀賞に輝きました。

優れた設計の自給自足型運転システムを持つT・パークは、さまざまな先進技術を組み合わせ、汚泥焼却炉、発電所、海水淡水化プラント、教育・エコロジー施設を備えた複合施設となっています。

高度な焼却システムにより汚泥を9割減容化することが可能なため、埋立地へ廃棄される汚泥の量が大幅に削減されます。また、焼却時に発生する熱エネルギーを利用した発電により、施設の稼働に必要な電力を賄うことができます。さらに、廃水排出量ゼロ方針の下、廃水は処理され再利用されます。海水淡水化プラントで作った真水を施設で使用しているほか、雨水を集めて非飲料水として利用しています。

T・パークは一般に公開されており、教育およびレジャー向け施設としては、噴水や足湯のある庭園、屋上庭園、野鳥などが生息する湿地、汚泥焼却で発生した熱エネルギーを利用した3つのスパプールがあります。詳細は、ウェブサイト(www.tpark.hk)をご覧ください。

 
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