西九龍文化地区初の展覧会・芸術イベント向け常設施設、M+パビリオンがこのほどオープンしました。
アートパーク内に位置する同施設のメイン展示エリアは、香港島の素晴らしいスカイラインを背景に作品を鑑賞できる空間となっています。また、施設内には展覧会や公演向けの屋内スペースも設けられています。
視覚文化を扱う美術館M+の2019年に予定される開館に先立ち、M+パビリオンでは視覚芸術・デザイン・建築・映像に関するさまざまな展示が開催されます。落成後初の展覧会として、香港のアーティストである曾建華氏の個展「曾建華:無」が9月9日から11月6日まで開かれました。
西九龍文化地区管理局理事長を務める林鄭月娥(キャリー・ラム)政務長官は、竣工式での挨拶で「M+パビリオンの落成は、西九龍文化地区全体の完成に向けた小さくも重要な一歩だ」と述べました。今後、西九龍文化地区では、2018年に戯曲センターが開館するとともに、アートパーク内にブラックボックス型の劇場や野外ステージを含むフリースペースと呼ばれるエリアが2018年以降、段階的にオープンする予定。さらに2019年には、M+ビルディングの完成も控えています。
林長官はまた、「西九龍文化地区は香港政府による長期的な戦略的投資であり、芸術およびクリエイティブ産業の振興を促進し、高まる市民の文化ニーズに応えるとともに、才能豊かな芸術家を誘致・育成し、国際的なアートと文化の都としての香港の地位を高めるものである」と述べました。