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陳茂波財政長官、2017~18年度政府予算案を発表

支柱産業を強化しつつ、強みを持つ産業や新産業を支援して香港経済の多様化を促す

2017~18年度政府予算案発表後に行われた記者会見での陳茂波(ポール・チャン)財政長官(写真・左から2人目)
2017~18年度政府予算案発表後に行われた記者会見での陳茂波(ポール・チャン)財政長官(写真・左から2人目)

陳茂波(ポール・チャン)財政長官は2月22日に発表した2017~18年度政府予算案の中で、支柱産業の競争力を高めるとともに多様性のある経済発展を推進することが、香港にとって最も重要だと指摘しました。

陳長官は、政府は引き続き主要な貿易・投資パートナーと連携して新たな市場を開拓するとともに、市場の障壁を取り除き、地域の投資・金融・物流ハブとしての香港の地位を強化していくと述べました。

国際的な潮流に合わせ、政府は「貿易単一窓口」を設けて貿易書類処理のワンストップ電子プラットフォームを提供し、境界を越えた税関の協力を推進、貿易申告や通関手続きを迅速化することで貿易の円滑化を図ります。

海運サービスについては、香港投資推進局(インベスト香港)が海外および中国本土でのPR活動を強化し、地域の海運サービスハブ、また中国本土と世界各地の海運業界をつなぐプラットフォームとしての香港の発展に重点を置きます。

また、政府は香港、珠海、マカオをつなぐ港珠澳大橋の開通を見据え、香港と珠江デルタ地域間の接続性向上のため越境ヘリコプターの運航も含めた方策を検討し、航空産業を後押しします。

陳長官は、香港は引き続きオフショア人民元業務の世界的なハブとしての地位を強化し、中国本土と香港の間で人民元資金が双方向に流れるチャネルを増やす方法を中国本土当局と共に探っていくとも述べています。

「支柱産業を強化する一方で、香港はあらゆる機会を捉え、香港が優位性を持つ産業に加えて新産業の発展を強力に支援して、香港経済のさらなる多様化を推進する」と陳長官は語りました。

予算案の概要はこちらをご覧ください。

 
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