Hong Kong Liner
 

街の魅力を凝縮した「香港ミニチュア展」を開催

東京・丸の内で11日間にわたり開催。期間中、約7万5,000人が香港の息吹を伝える作品を鑑賞

KITTE1階アトリウムで開催された「香港ミニチュア展」。連日、多くの来場者で賑わった。
KITTE1階アトリウムで開催された「香港ミニチュア展」。連日、多くの来場者で賑わった。

9月29日から10月9日まで、東京・丸の内の商業施設KITTE(キッテ)にて「香港ミニチュア展」が開催されました。17人のミニチュア作家による、香港という街の個性と活気あふれる様子を見事にとらえた作品48点が展示され、期間中の来場者数はおよそ7万5,000人に上りました。

香港経済貿易代表部の翁佩雯(シェーリー・ヨン)首席代表は、作品はどれも東洋と西洋、新旧が混ざり合う香港の文化や伝統の真髄を鮮やかにとらえているとし、「この展示は国際都市・香港ならではの魅力を紹介するだけでなく、香港が創造力、個性、芸術性に満ちた街であることも証明している」と語っています。

香港経済貿易代表部が主催し、香港政府観光局の後援を得た同展は、香港特別行政区設立20周年記念イベントの1つで、香港についての理解を促進し、旅行先としての香港の魅力をPRしようと開催されたものです。

 

「香港ミニチュア展」で展示された作品には、香港の古き良き伝統や独自の文化、街角の風景や日常生活の細部が生き生きと描き出されています。ほんの一部ですが、ここで紹介します。

我愛香港街/わが街、香港

我愛香港街/わが街、香港

(陳鴻輝)

せわしなく行き交う人々、林立する新旧の建物、道にせり出した看板で彩られた繁華街、大通りも路地も隈なく走る2階建てバスやトラムは、香港の街中で見られる典型的な風景を形作る。

76分の1スケールで作られたこの作品では、愛する街、香港のユニークで活気あふれる情景を再現した。

城寨光影/九龍城にあった庶民の店

城寨光影/九龍城にあった庶民の店

(蔡璧龍、何國添)

「士多」は香港独特の商店形式であり、さして広くはない店内に米や調味料から飲み物、お菓子やおもちゃまで、さまざまな生活必需品を取り揃えている。1950年代に登場し、公営団地と社会の発展とともに、1960~70年代には街のあちこちにある目印的な存在となった。

作者は、1980年代の士多の情景をミニチュアで再現することで、さまざまな世代の香港人が共有する子供の頃の記憶や、香港のユニークな文化のシンボルを残しておきたいとの思いで、この作品を制作した。

中式排檔/路上の露店商

中式排檔/路上の露店商

(李來有)

小さな町の通りや路地は、過ぎ去った歳月の痕跡にあふれている。簡素な造りの露店では、花や履き物、野菜、果物、金魚などが売られている。種類豊富な品物があるわけではないが、それでも庶民の必要を十分に満たしている。

花園街や通菜街、廟街など、九龍の昔からある地区で見られる露店商は、朝に店を組み立て、夜には店ごとたたんでしまう。狭い店内に品物をぎっしり並べて商いを営むこうした店は、香港らしさを感じさせる。

 
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