香港と東南アジア諸国連合(ASEAN)は11月12日、フィリピンで自由貿易協定(FTA)および関連投資協定に調印しました。
これらの協定により香港は、商品とサービスの取引および投資保護の面で、法的確実性とより良い市場アクセスを享受できるようになります。また、香港企業の事業活動への制限を減らし、ビジネスチャンスを拡大する助けにもなると期待されます。
邱騰華(エドワード・ヤウ)商務経済発展長官は、ASEANが香港にとって商品貿易で世界第2位、サービス貿易で世界第4位の貿易相手であることを指摘。今回締結された両協定は、香港−ASEAN間の貿易と投資の流れを強化するのみならず、経済・貿易活動を促進し、ASEAN市場で香港の企業やサービス提供者にとっての商機を大いに増やすだろうと語りました。
加えて、「ASEAN加盟国はすべて、『一帯一路』沿線国でもある。より緊密な関係を築くことで、香港の貿易・投資拠点としての役割が一層充実するとともに、『一帯一路』がもたらす事業機会の活用に向けた戦略への後押しともなるだろう」と述べています。
このFTAと投資協定は、香港およびASEAN加盟国による必要な手続きの完了を待ち、早ければ2019年1月1日に発効する見通しです。