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作品詳細

※作品名の下に記載されている数字は、作品と実物のスケール比です。

觀塘裕民坊

Yue Man Square

(1:76)

作品説明

観塘の繁華街

この作品では、かつて香港の工業地帯であった観塘(クントン)の繁華街で、今は再開発が進む裕民坊の前を人々が忙しく行き交う様子がうかがえる。裕民ビル、裕華ビル、宝声映画館をはじめとする古いビル、まばゆいネオンサイン、点滅する信号、地元住民に馴染みの店や屋台、階段下の商店などが細かく再現されている。ARを通して覗けば、花火や宇宙船が現れ、香港の大スター アンディ・ラウの映画ポスターに自分の顔が?
作家名
蔡璧龍、何國添、陳鴻輝 (Ian CHOI, Tim HO, Hung Fai CHAN)
中國冰室

China Café

(1:18)

作品説明

数々の映画にも登場した香港式喫茶店

香港の伝統的な飲食店の一形式で、冷たい飲み物やデザート、またごく簡単な軽食を提供する「氷室」。中でも香港の多くの名作映画のロケ地となった「中国氷室」を模した本作品は、動く天井扇、レジ台に置かれた硬貨の文字などからその精巧な作りが見て取れる。どこかにブルース・リーがくつろいでいる姿も。
作家名
蔡璧龍、何國添 (Ian CHOI, Tim HO)
添記玩具

Tim's Toy Shop

(1:12)

作品説明

昔のおもちゃ屋

この作品は1970年代に、九龍城の古い建物の階段下で営業していたおもちゃ屋を取り上げたもの。店内に置いた玩具類は、いずれも作者が長年にわたって集めたコレクションであり、全部で200点に達する。当時から、香港は日本の漫画やテレビアニメの影響を強く受けていたため、おもちゃの中にはウルトラマン、オバケのQ太郎、ロボコン、マジンガーZなど、香港でもおなじみとなった日本のキャラクターが多く見られる。
作家名
蔡璧龍、何國添 (Ian CHOI, Tim HO)
皇都戲院

State Theatre

(1:76)

作品説明

再開発を生き延びる大劇場

第1級歴史的建造物の皇都戯院(ステート・シアター)は、香港に現存する唯一の大劇場で、放物線状のトラス構造による独特の外骨格は、世界に類を見ない姿で人々を魅了する。輝くネオン、人々が行き交う屋台や商店、そして伝説の映画ポスター絵師として名高い阮大勇による看板などが街の活気を伝えている。
作家名
陳鴻輝 (Hung Fai CHAN)
福泰晶品

Fook Tai Jewellery

(1:12)

作品説明

昔ながらの宝飾品店

香港は宝飾品の卸しや国際取引の拠点として知られており、地元のジュエリーショップでは、主に翡翠、ダイヤモンド、金を使った宝飾品が売られている。作者は宝石の色や光沢を表現すべく、まず翡翠製品を作る過程を研究した上で、樹脂粘土とクリスタルグルーという石用ボンドでミニチュアを作成。翡翠の透明感を再現した。最も難しかったのはペンダントで、針を使って3ミリ大のペンダントヘッドに細かい模様を施した。
作家名
楊瑞蓮 (Sandy YEUNG)
藥材舖

Chinese Medicine Shop

(1:12)

作品説明

漢方薬局

香港では西洋式の医療が主流だが、病気の際に伝統的な東洋医学を選ぶ市民も依然として多い。この作品は、昔ながらの漢方薬局を模したもので、店内には「百子櫃」と呼ばれる多くの引き出しのついた戸棚が見える。引き出しにはさまざまな生薬が収められており、カウンターに置かれたものも含め作者が樹脂粘土で手作りした。百子櫃の横には、生薬を煮出す大やかんが備えられている。
作家名
黃曼萍、陳翠薇 (Bertha WONG, Louise CHAN)
西環碼頭

Sai Wan Pier

(1:75)

作品説明

西環の三角埠頭

かつて西環(サイワン)にあった三角埠頭を再現した本作品は、作業員が貨物を船からトラックに積み替える様子や、近代初期に中国南部でよく見られた様式の低層建築「唐楼」に軒を連ねる商店、香港らしさ溢れる煌びやかなネオン看板を描いている。看板の上には消防士の救助を待つ猫の姿が見える。
作家名
黎熾明 (Tony LAI)
花籠

The Caged Balconies

(1:22.5)

作品説明

後付けのベランダ

本作品はかつての九龍城にあった唐楼(中国式の低層建築)の後付けベランダを題材としている。1970~80年代の香港では、居住空間の狭さから多くのアパートで、窓の外側に後付けのベランダのようなものを取り付けることがよくあった。この「花籠」と呼ばれる違法建築は、住人に花を植えたり、新聞を読んだりするスペースを作り出し、泥棒よけともなっていた。しかし、こうした古いアパートの大部分はすでに解体され、花籠は香港人の記憶の中に残るのみである。
作家名
蔡璧龍、何國添、趙斯靜 (Ian CHOI, Tim HO, Lowell CHIU)
俊男茶樓

Handsome Man Teahouse

(1:43)

作品説明

レトロな飲茶店

香港では1850年代頃から飲茶を楽しむ「茶楼」が登場した。当時は、自慢の愛鳥を連れて来店する客も多かったため、作品でも店内の窓際に鳥かごがずらりと並んでいる。小さな鳥かごの中のさらに小さな鳥から、天井のファン、関帝を祀る神棚、階段脇のモザイクタイル、外の露天商まで、すべてが丁寧に作り込まれている。
作家名
陳鴻輝 (Hung Fai CHAN)
裕民坊鞋店

Yue Man Square Shoes Shop

(1:12)

作品説明

裕民坊にあった靴屋

市街地のそばにあったため、世界で着陸が最も難しいと言われた旧啓徳空港。空港からほど近い観塘(クントン)は、1950年後半から1960年代初頭に工業地帯として栄え、繁華街の裕民坊には多くの商店が立ち並んでいた。そうした店の一つを再現したこの作品では、色とりどりの革や布地、ビニールなどを使い、作者が丹精を込めて手作りしたわずか2cmの大きさの靴200足以上を見ることができる。
作家名
李來有、劉碧儀 (Loi Yau LI, Christine LAU)
香港髮廊

Hong Kong Salon

(1:12)

作品説明

昔懐かしい理髪店

廃業した理髪店から創作のヒントを得た作品。本物感を追求するため、上部に小型モーターを入れたり、10数個の超小型LEDを取りつけたりといった工夫をし、回転灯や看板の照明を表現している。
作家名
黎熾明 (Tony LAI)